色が表面だけに付着しているのであれば、クリーニングできれいになりますが、内部にまで色が入ってしまうと、ホワイトニングでなければ取れません。
また、内因性の変色とは、先天性の変色とも言われ、体内で歯がつくられるときに色素が入ってしまうために起こる変色です。 歯の奥深いところまで変色しているため、歯のエナメル質や象牙質そのものが変化して、色が不自然になっています。
歯の内部構造に起きた変色で、歯の根にまで及んでいることもあります。 テトラサイクリン系の抗生物質は、昭和40年代にもっとも多く使用され、この時期に新生児から6歳くらいまでだった子どもに、歯の変色が多く現れています。
この抗生物質による変色は、母親の胎内で永久歯がつくられる妊娠6ヵ月から、生後8歳ころまでの間に、医師によって投与された人に起こりました。 そのために、重度の歯の変色を引き起こす原因となってしまったのです。
テトラサイクリン系抗生物質は、わずか数日間の投与でも、永久歯の変色を起こす可能性がありますが、たいてい投与された期間や量によって、変色の部分や度合いが決定されます。 永久歯が生えてから直射日光に照らされると、テトラサイクリンの酸化物が増え、変色が強くなっていきます。
変色は黄色から暗紫色で左右対称に起き、縞模様をともなっている場合が多く見られます。 また、エナメル質の形成不全を起こし、歯の表面が凸凹になっていることや、歯の形が正常でないこともあります。
確定診断では、歯に紫外線を当てたあとに、周囲を暗くしたとき黄色の蛍光を発するかどうかで調べます。 テトラサイクリン系抗生物質以外で歯の変色を引き起こす薬剤には、流産の予防や切迫流産治療薬として使われた黄体ホルモン剤や、尿路消毒剤として使われたニトロフラントインなどがあります。

また、虫歯予防で知られるフッ素も、あまり多く摂取すると、エナメル質に白濁や褐色の変色が起こります。 地域によっては、地下水など自然の飲料水に高濃度のフッ素イオンがふくまれていることがあります。
妊娠中から乳幼児期にその水を長期間摂取したことによって変色が発生することがあります。 内因性の変色の原因でいちばん多いのが、前述の抗生物質テトラサイクリンによる変色歯ですが、そのほかに疾患による変色歯もかなりあります。
以下、内因性変色の原因と色調についてです。 薬物などが原因となっている変色
テトラサイクリン=黄色〜暗褐色〜灰色〜暗紫色 黄体ホルモン=黄色〜褐色


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